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周辺施設紹介 原爆の図丸木美術館(2017年7月)

2017年07月14日

 ジミー・ツトム・ミリキタニという画家をご存知でしょうか。2006年に映画『ミリキタニの猫』が公開され、話題になりました。
 1920年にアメリカで生まれた彼は、母の故郷・広島で育ち、日米開戦前の1938年にアメリカへ戻りました。その後、1942年から約4年間「敵性外国人」としてカリフォルニア州ツールレイクなどの日系人強制収容所に拘留。戦後、料理人などの職を経て、晩年はニューヨークの路上で暮らしながら、猫や花の絵を描きました。しかし、2001年9月11日に「同時多発テロ」が起き、アラブ系の人への風当たりが急に強くなると、記憶がよみがえり、強制収容所の絵を描きます。また、原爆ドームが燃えあがる絵を描き、道行く人が目を止めると、待ち構えたように原爆の話をしたそうです。
 丸木美術館では、今夏、彼の展覧会を開催します。「グローバリズム」のもとに弱者を切り捨て、「ナショナリズム」のもとに他者を排斥する現代社会の中で、異国の路上に生きた彼の身体的思考が、何を伝えるのか。この夏、多くの方に体感して頂きたいと思っています。