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2018年07月10日

2018.7.14-9.9 追悼・儀間比呂志 沖縄を描き続けた版画家

 儀間比呂志という版画家が、昨年4月に亡くなりました。儀間さんは1923年に沖縄県那覇市に生まれ、18歳から約3年間を日本統治下にあったテニアンで過ごしました。その後、徴兵検査で沖縄に戻り、出征。海軍に入隊し、横須賀で敗戦を迎えました。戦後の沖縄は米軍政下にあったため、復員列車の終着点であった大阪に住み、1950年代から沖縄の暮らしや祝祭、戦争、米軍基地問題などをテーマに作品を発表しました。今夏、丸木美術館では、立命館大学国際平和ミュージアムの協力により、同館所蔵の儀間さんの版画45点を紹介する企画展を開催します。

 沖縄戦を描いた絵画は、決して多くありません。その数少ない例が、丸木位里・俊夫妻の《沖縄戦の図》や、儀間さんの木版画です。どちらも実際に沖縄戦を体験していない、外からの視点で表現された作品であることが、過酷な地上戦の傷の深さを表しているのでしょう。丸木位里は「沖縄を描かなければ、戦争を描いたことにならない」と語りました。この夏、儀間さんの版画を通して、多くの方に命の尊さを考えて頂きたいと思っています。