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第65回 国連女性の地位委員会(オンライン開催)報告

開催期間:2021年3月15日(月)~3月26日(金)


 第65回 国連女性の地位委員会(CSW)が2021年3月15日~26日の日程で開催されました。
 新型コロナウィルス感染症の世界規模での感染拡大のため、前年に引き続き第65回CSWもオンラインで実施され、本会議では主要テーマ「ジェンダー平等と女性と女児のエンパワーメントに向けた公的領域における意思決定分野への効果的な参画と女性に対する暴力の撤廃」、レビューテーマ「女性のエンパワーメントと持続可能な開発の関連(第60回CSW合意結論)」を中心に、大臣級会合や双方向対話(インタラクティブ・ダイアローグ)が行われました。

   第65回CSW閉会式でスピーチを行う
   プンジレ・ヌクカUN Women事務局長

 CSWの成果文書である「合意結論」では、コロナ禍が様々な差別やレイシズム、外国人排斥と交差しながら既存のジェンダー不平等を悪化させている点が指摘されています。
 また、137カ国における政府のコロナ対策タスクフォースに占める女性の割合が24%にとどまっています。
 こうした現状を鑑み、合意結論では意志決定過程における女性の参画を促進するためには、公的分野への女性の参画を妨げている差別を廃するための法律。政策の整備やクオータ制、訓練プログラム通じて政府機関でのジェンダーバランスを達成するためには、数値目標や期限を設定する必要性が強調されています。

 CSW会期中は、市民社会組織からの情報発信も活発に行われました。日本のNGO三団体(JAWW(日本女性監視機構)/国連NGO国内女性委員会/国際婦人年連絡会)は、国連日本政府代表部 と共催でサイド・イベント「必要なのは女性の政治リーダー!~よりよい社会と強靭な民主主義に向けて~(We Need Women Leaders in Politics: Better Society, Strong Democracy)」を3月22日に開催しました。

 また、国立女性教育会館もCSW会期中に2つの事業を実施しています。ニューヨークに本部があるNGO CSW NYが提供したプラットフォーム上に、オンライン展示ブースを開設し、情報発信を行いました。ブースではNWECの取組を紹介し日本の男女共同参画の現状をまとめたジェンダー統計資料のほか、日本人有識者の方々からの第65回CSWに向けたメッセージ動画を掲載しています。

 3月23日にはニコール・ゴードン氏主催の女性の権利と法律をテーマとしたオンラインでのパラレル・イベント(“LAWS MATTER Women’s Rights and the Japanese Constitution: Beate Sirota Gordon's Legacy and its Implications Worldwide”)にスピーカーとして参加しました。
 ニコール・ゴードン氏は日本国憲法第14条、第24条草案に携わったベアテ・シロタ・ゴードン氏の長女です。彼女はNWECの女性アーカイブセンターにベアテ氏が残した資料の一部を寄贈しました。各国から50名以上の参加者があり、日本国憲法へのベアテ氏の貢献とジェンダー平等の進まない日本女性の現状について、活発な議論が展開されました。

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