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実施報告

平成28年度「教職員を対象とした男女共同参画研修」

開催期間:平成29年1月26日(木)~1月27日(金) 1泊2日(※)※ 各日日帰り参加も可能です。 / 定員:30名

開催場所:国立女性教育会館 /


申込期限 平成29年1月25日(水)

1.趣旨

 変化の著しい社会状況下において、児童生徒の人格を形成し、その「生きる力」を高めていくためには、指導に当たる教職員が男女共同参画の視点をしっかりと身につけておくことが必要です。
 この研修では、男女共同参画の基本について学ぶとともに、学校現場や家庭が直面する現代的課題について、男女共同参画の視点から分析・理解するとともに、グループワークを通じて、その課題解決策を探ります。

2.主催

独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)

3.会場

国立女性教育会館
埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
TEL:0493-62-6725

4.期日

平成29年1月26日(木)~1月27日(金)1泊2日(※)
※各日日帰り参加も可能です。

5.対 象 者

小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校前期課程の教職員(国公立、私立)

6.定員

30名

7.日程

8.内容

第1日 1月26日(木)

(1)開会   13:15~13:30
主催者あいさつ:内海 房子  国立女性教育会館理事長  
    
(2)講義1「男女共同参画の視点を踏まえた学校教育の在り方とは」   13:30~15:00
 男女共同参画の基本理念について改めて学ぶとともに、学校現場や家庭が直面する現代的課題について、男女共同参画の視点から読み解きます。同時に、教職員自身のキャリア形成について考えます。
講 師:櫻田今日子  国立女性教育会館事業課長 

(3)ワークと解説「多様性を認める共生について学ぶ」   15:30~17:30
 人権教育の一環として、子どもの頃からの男女共同参画の理解を深めるためには、教育現場でどのような取組が効果的なのか、グループワークを用い、多様性を認め合える体験活動の実践と解説を学びます。
講 師:髙﨑 恵   オフィスピュア 男女共同参画政策アドバイザー 
           ワークショップデザイナー

◇チェックイン・夕食   17:30~19:30
          
※情報交流会【1,000円(消費税込)】   19:30~21:00
○各自で夕食を済ませた後、参加者同士の情報交換・ネットワーク作りを行います。

第2日 1月27日(金)

(4)講義2「学校におけるSNSトラブルについて」   9:00~9:50
 インターネットやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を介して起こりやすいトラブルとその防止策について学びます。
講 師:宮武 孝之  千葉県柏市教育委員会指導課生徒指導室室長

(5)講義3「学校現場でのLGBTの対応について」   10:00~10:50
 学校現場における、性同一性障害などの性的少数者である児童生徒への対応、保護者への支援の在り方などについて考えます。
講 師:中光 理惠  国立女性教育会館事業課専門職員

(6)ワークと解説「多様性に配慮した体験学習とは」   11:00~12:30
自然体験学習の場での事例を通して、多様性に配慮した体験学習の在り方についてワークを用いながら学びます。
講 師:引間 紀江  国立女性教育会館事業課専門職員

◇昼食   12:30~13:30

(7)講義4「デートDVの理解と相談対応」   13:30~15:00
 DV(ドメスティック・バイオレンス)とは何かを知り、子どもたちにも身近に起きているデートDVを未然に防ぐための方策、加害者にも被害者にもさせない早期発見、早期対応について、人権教育の視点から学びます。
講 師:柏原 吉野  長野県男女共同参画センターあいとぴあカウンセラー

(8)閉会・アンケート記入   15:00~15:10

9.所要経費

(1)研修参加費  無料

(2)宿泊費  研修期間中は1泊1人あたり1,200円(前・後泊も1泊1,200円)

(3)情報交流会費  1,000円(消費税込)【希望者のみ】

10.申込方法

(1)方法「(別紙)参加申込書」に必要事項を記入し、下記メールアドレスにご返信ください。【Eメールアドレス:progdiv@nwec.jp】

(2)申込期限 平成29年1月25日(水)

11.その他

・期間中、職員が撮影した写真を、事業記録や広報のために使用することがあります。あらかじめご了承ください。

 平成29年1月26日(木)~27日(金)、義務教育課程の教職員を対象に、学校現場や家庭が直面する現代的課題について、男女共同参画の視点から分析・理解するとともに、グループワークを通じて、その課題解決策を探るプログラムを提供し、東京都、埼玉県、千葉県、栃木県、長野県、静岡県、大阪府から16名の参加を得て、1泊2日の研修を実施した。

 1日目最初のプログラム、講義1「男女共同参画の視点を踏まえた学校教育の在り方」では、櫻田今日子(国立女性教育会館事業課長)が、男女共同参画の基本理念と現状分析を踏まえ、教育現場におけるキャリア教育や生徒指導、教職員のワークライフバランスなどがなぜ必要なのかについて、最新のデータに基づき、具体例を交えながら講義を行った。教職員が子どもたちのモデルであり、大人の意識が変わることで男女共同参画の意識が浸透していくということがわかりやすく解説された。

 続いて、ワークと解説「多様性を認める共生について学ぶ」では、髙﨑恵氏(オフィスピュア ワークショップデザイナー)の指導のもと、参加者は多様性を実感し、「違いを受け入れる」アクティブラーニングの手法を使ったグループワークを体験した。ワーク終了後は、これらの体験がどのような意味があるのかについての詳しい解説がなされた。子どもたちの主体性を阻む「同調圧力」、自己肯定感を高めるのに有用な「Iメッセージ」、「討論から対話」、「同感から共感」など、学校現場で重要なキーワードを交え、現場ですぐに活用可能な多様性を実感するワークであった。

 2日目は、講義2「学校におけるSNSトラブルについて」と題し、宮武孝之氏(柏市教育委員会指導課生徒指導室室長)より、具体的な事例を通して、ネット被害のリアルな現状とその対応策についての講義が行われた。リベンジポルノやネットいじめなどのネットトラブルによって、拡散された情報は永遠に残るため、小学校からの情報モラル教育がきわめて重要である。教職員もSNSの最新情報を知り、被害の未然防止に努めることが大切であると結ばれた。

 講義3「学校現場でのLGBT対応について」では、中光理惠(国立女性教育会館事業課専門職員)が、学校現場におけるLGBTへの対応の在り方についての講義を行った。基礎知識の解説に続いて、教員時代に経験したトランスジェンダーの生徒との対応例を基に、学校現場での具体的な対応や課題についての話があった。「性的指向」と「性自認」は異なること、カミングアウトやアウティングの留意点、また当事者である子どもの意思を尊重し、個々に応じた配慮と保護者を含めた支援が必要であること、そして教員の研修が不可欠であることなどが説かれた。

 続く、ワークと解説「多様性に配慮した体験学習とは」は、引間紀江(国立女性教育会館事業課専門職員)より、じゃんけんやボール、絵の並べ替えなどを使った様々なアクティビティについて解説がなされ、リーダーシップとフォロワーシップ、コミュニケーション力、調整力や合意形成などの養成を目的とした体験活動の紹介と体験活動でのジェンダー配慮について、また日常とは異なる体験によって子どもが自身を解放することを教職員は支援し、その環境を提供することが重要であると結ばれた。

 最後のプログラム、ワークと解説「デートDVの理解と相談対応」は、柏原吉野氏(長野県男女共同参画センターカウンセラー)から、教育現場と連携したデートDVの予防と啓発について事例やワークを交えて、詳しい解説がなされた。近年低年齢化しているデートDVについて、その後のキャリア形成にも影響があること、対応する教職員の対応が重要であること、人権を大切にした自他尊重のコミュニケーション(アサーティブ)などについて、学校現場での留意点を盛り込みながら話された。

 参加者からは、「多岐にわたる分野の貴重な講義がとても参考になった」「現場で課題となっている講義内容で、ぜひ多くの教職員、管理職に受講してもらいたい」「都道府県、市町教育委員会と連携し、教職員研修に出前講義をしてもらいたい」「年々複雑化、悪質化している問題に対し深く考えさせられ、気づきをたくさんもらった」「最先端の内容を勉強できた」「積極的に周囲の大人や子どもたちに伝えていきたい」「誰もが当事者である男女共同参画に関する課題について改めて整理し、学びを深められる貴重な研修だった」「この経験を現場に返すことをしっかりやっていきたい」などの感想が寄せられた。

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