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実施報告

平成28年度「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」

開催期間:平成28年10月18日(火)~19日(水)<1泊2日> / 定員:80名

開催場所:放送大学東京文京学習センター国立女性教育会館


事業内容

企業における男女共同参画の推進、女性の活躍推進を図るために、管理職、人材育成推進者、チームリーダーを対象に研修を実施。

申込み締め切り 平成28年10月11日(火)

1.テーマ 「多様な働き方が多様なキャリアを創る」

 ここ数年、女性活躍推進は国の重要な施策の一つと位置づけられ、多くの企業においても、その企業の成長戦略として女性の活躍を支援する仕組みづくりに努力しているところです。しかし、真の女性活躍にはまだまだ届いていないのが現状で、その原因は現行の働き方にあると言われています。本セミナーでは、これからの新しい働き方について議論し、多様なキャリアを形成できる企業の在り方について探ります。

2.内  容

 本セミナーは、企業における女性の活躍推進を図り、男女共同参画社会の形成に資するため、企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)の推進者、管理職、リーダーを対象に実施します。基調講演、パネルディスカッションやグループワークで、参加者の直面する疑問や課題に向き合い解決の方向を探ります。そして情報交流会では、参加者同士による情報交換やネットワークづくりの場を提供します。

3.主  催

独立行政法人国立女性教育会館(NWEC) 

4.後  援

経済産業省、厚生労働省

5.会  場 

18日(1日目): 放送大学東京文京学習センター
         東京都文京区大塚3-29-1        TEL:03-5395-8688

19日(2日目): 国立女性教育会館
         埼玉県比企郡嵐山町菅谷728       TEL:0493-62-6725

6.期  日

平成28年10月18日(火)~10月19日(水)1泊2日(日帰り参加も可能)

7.参 加 者

企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)の推進者、管理職及びリーダー(※)
(※)官公庁・独立行政法人の方も参加可能です。

8.定  員

80名

9.日  程

10.内  容

第1日 10月18日(火) 【東京茗荷谷会場】

(1) 開会                               13:00~13:10
  主催者あいさつ: 内海 房子 国立女性教育会館理事長 

(2) 基調講演「男女ともに活躍できるこれからの働き方」         13:10~14:10

 どうしたら男女ともに活躍できる社会になるのか、社会学の視点から、日本的な働き方と女性の社会進出の関係性を解説いただき、これからの働き方についての方向性と具体策をお話しいただきます。
  講 師: 筒井 淳也 立命館大学産業社会学部現代社会学科教授 

(3) 情報提供「新入社員の意識調査から」                14:20~15:00

 国立女性教育会館が昨年実施した調査結果をもとに、新入社員のワーク・ライフ・バランスやキャリアに関する意識について紹介します。
  講 師: 島 直子 国立女性教育会館研究国際室研究員

(4) パネルディスカッション「多様なキャリア形成を受け入れる取組とは」 15:10~17:00

 多様な働き方を受け入れ、社員の能力を引き出している各社のしくみと風土づくりについてうかがい、これからの新しい働き方について議論を深めます。

パネリスト:    藤本 圭子 株式会社セブン-イレブン・ジャパン取締役常務執行役員ダイバーシティ
               推進部長兼セブン&アイグループダイバーシティ推進プロジェクトリーダー
パネリスト:    児玉 涼子 株式会社リコー コーポレート統括本部人事部
               ダイバーシティ推進グループリーダー
パネリスト:    新谷 英子 カルビー株式会社 人事総務本部 ダイバーシティ委員長
コメンテーター:  筒井 淳也 立命館大学産業社会学部現代社会学科教授
コーディネーター: 内海 房子 国立女性教育会館理事長

(5) 1日目閉会(1日目のみ参加者アンケート記入及び回収)       17:00~17:10

(6) 情報交流会(希望者のみ)                     17:30~18:30

  全国からの参加者と交流し、参加者同士の情報ネットワークづくりを行います。
  *2日目参加者は専用バスで国立女性教育会館へ移動(約90分)

第2日 10月19日(水) 【武蔵嵐山会場】

(7) 講義「アクションラーニング」                   9:00~10:00

 21世紀型のリーダー育成のスキルとして注目され、リーダーに必要なコミュニケーション力養成に効果的なアクションラーニングを学びます。業務上で抱える問題について、対話を通じて解決するとともに、個人、チーム、組織の能力開発を行い、活気のある風土、自律型チーム、変革を生み出すリーダーを育成することに有効な学習法です。
  講 師: 堀本 麻由子 国立女性教育会館事業課客員研究員 
              東海大学現代教養センター准教授

(8) グループワーク1                         10:15~12:00

 グループに分かれて、参加者同士の背景や問題意識を共有し、実際の業務での問題を事例に、アクションラーニングに基づいたディスカッションを行います。

(9) グループワーク2                         13:00~14:45

 引き続き、グループごとにアクションラーニングに基づいたディスカッションを行い、話し合ったことを発表して全員で共有します。

(10) 閉会                              14:45~15:00
   アンケートの記入及び回収    
   閉会あいさつ  櫻田今日子 国立女性教育会館事業課長

11.申込方法等について

(1) 方  法
①電子メール: 国立女性教育会館事業課(progdiv@nwec.jp)宛て、参加申込書(申込み者1名につき1枚)を添付してお申し込みください。
②郵送: 下記宛てに郵送してください。
       〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
              国立女性教育会館事業課宛

(2) 申込期限  平成28年10月11日(火)

(3) 参加決定通知

 ご本人宛にメールによりお知らせします。連絡が無い場合は、お手数ですが事業課(電話:0493-62-6725)までお問い合わせください。

12.所要経費

(金額はすべて消費税込)

(1) 受講料    無料

(2) 情報交流会費 3,500円(希望者のみ)

  ※1日目のプログラム終了後、夕食を兼ねた情報交流会を立食形式で行います。
  ※情報交流会終了後、無料バスで国立女性教育会館まで移動します。

(3) 宿泊費    開催期間中は1泊1,200円

(4) 食 事   会館レストランをご利用ください。
(朝食バイキング:870円、昼食700~1,000円程度)

13.その他

職員が撮影した写真を、事業記録や広報のために使用することがあります。あらかじめご了承ください。

ダウンロードできる書類

 企業におけるダイバーシティ(女性の活躍促進)の推進者、管理職、リーダーを対象とした1泊2日(10月18日(火)~19日(水))のセミナーを開催し、全国から企業関係者及び独立行政法人、地方自治体の担当者など、100名を超える参加を得ました。18日は放送大学東京文京学習センターで、19日は国立女性教育会館(NWEC)で実施しました。

 1日目の東京会場では、基調講演として立命館大学産業社会学部現代社会学科の筒井 淳也教授から「男女ともに活躍できるこれからの働き方」をテーマに、社会学の視点からお話を伺いました。前半では日本は未だ性別分業社会であり、その理由として「日本型福祉社会」「日本型雇用」によるケアワークは女性がするものという考え方が浸透して今に至るという構造があることなど解説いただきました。その解決の方向性としては、政策介入が効果的だが、その「副作用」も含めて政策を説明する必要があること、両立支援は埋もれていた女性の才能を掘り起こすこととして有用であることが話されました。まず最優先でやることは、長時間労働の是正とエリア限定正社員枠の増加であり、地元企業に就職希望する若者も増えており、地域創生にも繋がること、まずは共生のための根本条件として、身近なところから他者理解をすることが大切であると述べられました。

筒井 淳也氏 立命館大学産業社会学部現代社会学科教授筒井 淳也氏 立命館大学産業社会学部現代社会学科教授

 続いてNWECからの情報提供は、「新入社員の意識調査から」と題して、昨年度より実施している新入社員のワーク・ライフ・バランスやキャリアに関するパネル調査の初年度の結果報告を研究国際室研究員島 直子が報告しました。

NWECからの情報提供NWECからの情報提供

 パネルディスカッションでは、セブン-イレブン・ジャパン、リコー、カルビーの3社から、多様な働き方を受け入れ、社員の能力を引き出している仕組みや風土づくりについて伺いました。トップダウンと草の根運動の両方によって女性活躍が進むこと、女性活躍推進と対で男性の働き方改革やイクメン推進も行うことが重要なこと、女性はライフイベントを迎える前に仕事にやりがい感を持てるような経験をさせることが復職・継続就労を促すこと、従来のフレックスから一歩進んだ新フレックスの導入が、長時間労働の改善につながったこと、働き方改革においては、働いた時間の長さではなく結果で評価するといった評価制度が重要であること、ダイバーシティの推進には「理解」→「納得」→「行動」の意識のプロセスがあり、「理解」は比較的容易だが、「納得」を得ることが難しいことなどが話されました。ダイバーシティ推進は継続して取り組んでいくことが大切であり、異なった立場の人たちが相互理解をしていくこと、他者への配慮や尊重が基本であると結ばれました。

(株)セブン-イレブン・ジャパン 藤本 圭子氏(株)セブン-イレブン・ジャパン 藤本 圭子氏

(株)リコー 児玉 涼子氏(株)リコー 児玉 涼子氏

カルビー(株) 新谷 英子氏カルビー(株) 新谷 英子氏

パネルディスカッションパネルディスカッション

 情報交流会では、講師との交流も含め、業種を越えたネットワークの構築と情報交換が進められました。その後2日目のプログラム参加者はNWECまでバスで移動し、チェックイン後は宿泊棟ラウンジで和やかな雰囲気の中、社内の課題などについて話し合われました。

情報交流会情報交流会

 2日目は、限られた時間で業務上の問題を解決し、組織の能力開発を行うグループ学習方法「アクションラーニング」について、NWEC事業課客員研究員で東海大学現代教養センター准教授の堀本 麻由子の講義。その後自己紹介と問題の共有をはさみ、この手法を用いたグループワークを7つのグループに分かれて行い、参加者それぞれが抱える問題の共有と解決に迫りました。

グループワークグループワーク

 参加者からは「1日目で知識のインプットがあり、2日目で実用的な手法を学ぶことができた」「新入社員の意識調査の今後にさらに興味を持った」「異業種の参加者との交流もできて収穫が大きかった」「各社からの発表は、非常に実践的な話で参考になり、大変有意義だった」「知識と実践というセミナーの形式で良かった」「アクションラーニングについて深く理解でき、持ち帰れるものがたくさんあった」などの感想が寄せられました。今回の研修に参加された企業内担当者の方々が、ここで得られた知見やネットワークを活用して、社内の女性活躍の促進に取り組まれることを期待します。

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