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コラム

「 開館40周年記念メッセージ 」 武石恵美子

武石恵美子 法政大学キャリアデザイン学部教授 

 開館40周年おめでとうございます。
 男女雇用機会均等法も成立していない1970年代、女性の就労は結婚までの短期就労が一般的で、男性とは大きく異なる社会参加の実態がありました。その時期に、成人女性のための社会教育施設が誕生したことは、まさに時代を先取りした挑戦であったと思います。その後の女性の地位向上、就労分野における女性の活躍の拡大という流れの中で、時代の変化に応じて時々の課題に取り組まれ、この分野で社会をリードしてこられたことに敬意を表します。
 女性の課題に向き合う時の難しさは、女性の価値観やライフスタイルが男性以上に多様であることだと思います。会館の活動において、特定のライフスタイルだけを取り上げるのではなく、多様な価値観に目配りした社会参加のあり方を支援することにより、人材の多様性=ダイバーシティを育む役割を担ってきたことも事実だと思います。
 これからの女性は、「働く」ことが社会参加のメジャーな流れになっていくと思います。しかし、「働く」だけでなく「生活する」、すなわち、「育てる」や「楽しむ」「地域に貢献する」などにも目配りすることができる知見の蓄積を、会館の活動の中で行ってきたことが、これから底力を発揮していくものと期待しています。こうした視点は、女性のみならず、男性の社会参加にも貢献するものであり、女性の社会参加の新しい形が、男性の社会参加の拡大とともに模索されていく時代の中で、会館には更なる飛躍が求められてくると思っております。

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