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「大学等における男女共同参画推進セミナー」実施報告

全国から大学等関係教職員100名を超える参加

1日目の様子
大学・短期大学・高等専門学校の男女共同参画に携わる教職員及び女性の採用、就労、入学、キャリア教育、就職に関わる総務・人事・入試・就職部門の教職員を対象とした1泊2日(12月3日(木)〜4日(金))のセミナーを開催し、全国から大学等関係教職員、100名強の参加を得ました。3日はプラザエフ(四ツ谷)で、4日は国立女性教育会館(埼玉県武蔵嵐山)での実施でした。


1日目 プラザエフ 東京会場

雜氏
1日目の東京会場では、基調講演として雜道成氏(国立研究開発法人科学技術振興機構理事長、名古屋大学名誉教授)(写真)から「21世紀の日本は女性が救う」をテーマに、UN Womenにおいて女性が活躍する世界10大学の一つに選ばれた名古屋大学でのご経験から、大学側の視点で男女共同参画推進についてのお話を伺いました。「『日本の女性』とは皆さんのことですよ。」雜氏は、冒頭から一言、私たちに、一緒に考えてほしいというメッセージを投げかけてくださいました。グローバルな視点で日本を見たときに、日本の女性の活躍が喫緊の課題であることを、優しく、かつ力強くお話ししてくださいました。世界の課題や日本の課題を幅広く捉えることの大切さをご示唆いただいた上で、これからの超高齢化社会を支えるために、日本の女性リーダーを育てることの重要性や、大学で男女共同参画を進めていくために粘り強い活動が必要なこと、若いお父さんお母さんを愛情もって包み込む社会が必要なこと、自由な発想が持続可能な社会やイノベーションを生み出すこと等をご示唆いただきました。会場からは多くの質問が出され、その質問に対して真摯に受け答えしていただく姿が、大変印象的でした。


野村氏
続いて、野村浩子氏(淑徳大学教授)(写真)より「なぜ、女性活躍促進に取り組むのか?〜企業の取り組みの視点から〜」をテーマにお話しいただきました。豊富なデータを基に、「女性活躍に関しては、他国に遅れをとってしまっている。対策をどんどん進めていかなければならない。追い風がある今だからこそ女性活躍を進めていきたい。」という力強いメッセージをいただきました。女性活躍の2つの軸を、「仕事と生活の両立支援」と「キャリア形成支援」におき、2日目の分科会のテーマにつながっていきました。また、大学教授の視点から、「人は誰でもリーダーになれる。様々なタイプのロールモデルを見て、参考にし、小さなグループのまとめ役から、少しずつ成功体験を重ねてほしい。」と学生に伝えていただくようにメッセージをいただきました。


高橋氏
更に、高橋雅之氏(文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課長)(写真)から8月28日に成立した「女性活躍推進法」についての施策説明があり、出されたばかりの策定の指針を中心にご説明いただきました。行動計画を策定する前に、状況把握や課題分析をすること、フローチャートで行動計画をわかりやすく示すこと等をご示唆いただきました。


情報交換会 
情報交換会(写真)では、教授と職員の枠を越えたネットワークの構築と情報交換が進められました。その後、2日目のプログラム参加者はNWECまでバスで移動し、チェックイン後は宿泊棟ラウンジでゆったりとワインを飲み交わしながら和やかな雰囲気の中、担当する業務や各大学の課題などについて話し合われました。


2日目 国立女性教育会館 埼玉会場

飯島氏
2日目の最初のプログラムはNWEC研究国際室(写真)からの情報提供。「大学における男女共同参画推進の実態」をテーマに据え、NWECが実施した「大学等における男女共同参画に関する調査研究」の成果をとりまとめた「実践ガイドブック」の内容を基に、大学をとりまく状況や直面する課題について解説しました。


分科会では、大学における男女共同参画推進の主要な課題について、事例報告をもとにディスカッションを行い、明日からの具体的な取り組みにつながる知見を培いました。

長安氏
分科会1「男女共同参画の視点に立った職場環境づくり」では、参加者数が予定よりも多くなってしまいましたが、コーディネータの長安めぐみ氏(群馬大学)(写真)には、リラックスした雰囲気の中、的確なご助言をいただき、参加者の意見を引き出してくださいました。「今日は、課題解決の源になる、顔と顔とのつなぎをつくってほしい。大学は、縦のつながりは強いですが、是非横のつながりを強くしてほしい。」とのご助言をいただき、参加者のネットワークづくりのコーディネートもしていただきました。


渡部氏
事例,蓮渡部修氏(関西大学総務局人事課人事課長)(写真)から、ご報告いただきました。関西大学は、「関西4大学共同宣言」のもとに「関西大学男女共同参画に関する基本方針」を策定し、それに基づき、短期的視点から、実現可能なもの、発信可能なもの、検討を要するものに区分し、随時様々な取り組みを着実にされているということをご発表いただきました。


物部氏
事例△蓮∧部剛氏(京都産業大学学長室戦略企画担当課長)(写真)から、ご報告いただきました。京都産業大学は、「男女共同参画宣言」を独自に掲げ、学長主導のもと、意識啓発、両立支援、研究キャリア支援等を経営戦略として取り組まれていることをご発表いただきました。


森永氏
事例は、森永康子氏(広島大学副理事・男女共同参画推進室長)(写真)から、ご報告いただきました。広島大学は、推進室を早くから立ち上げ、特に子育て支援と介護支援の2つに力を入れてきており、保育所の拡充やセミナー等の開催を通して、着実な取組をされているとご発表いただきました。


上西氏
分科会2「女子学生のキャリア形成支援」では、フリーディスカッション形式で、進めていったということもあり、実際に目の前の課題をどのように解決していくかの具体策について、参加者同士意見を出し合いながら、十分話し合う時間が持てたのではないかと思います。コーディネータの上西充子氏(法政大学)(写真)からは、「キャリア形成支援は、様々なカリキュラムの中で行われる必要がある。就職ガイダンスでもキャリア形成支援の視点を持ちたい」とご助言をいただき、キャリア形成支援の大切さについて学ぶことができました。


古瀬氏
事例,蓮古瀬憲弘氏(立教大学キャリアセンター就職支援課)(写真中央)から、ご報告いただきました。立教大学は、男女共生支援ということで、男女平等を根本理念に据えて、1年に2〜4本のセミナーやガイダンス等を行い、ワークショップやパネルディスカッションをとおしてキャリア形成支援に取り組んでいることをご発表いただきました。


武内氏
事例△蓮武内真美子氏(九州大学男女共同参画推進室准教授(写真))から、ご報告いただきました。九州大学では、男女共同参画推進体制に学生教育等部門を位置づけ、専任の教員やスタッフがジェンダーキャリア教育等を中心に検討しているとのことでした。結果としてグループワークやディスカッションを取り入れ、工夫した講義になるようにしているとご発表がありました。


内田氏
事例は、内田由理子氏(香川高等専門学校詫間キャンパス一般教育科教授)(写真)から、ご報告いただきました。高専機構としては、平成23年3月に男女共同参画宣言を掲げ、どの高専機構でも同じような取組を推進できるという利点があります。香川高専としては、女子学生のキャリア支援のためのワークショップを行い、夢と希望がもてるような取り組みをされているというご発表をいただきました。

各大学からの報告を聞いた後、それぞれの分科会は、4〜6人組の少人数グループに分かれてディスカッションを行い、参加者それぞれが抱える問題の共有と解決に迫りました。

全体会
全体会の様子


参加者からは、

  • 他機関の具体的な取り組みや課題が共有できてよかったです。ネットワークができたので今後の活動に活かしたい。
  • 自らの大学の強み、課題を整理する機会になった。将来的な取り組みへの示唆を得られました。
  • 本学は男女共同参画については遅れをとっています。これから種々の制度を策定するにあたり、多面的に取り組むことができるのではないかと思いました。
  • 事例発表から多くの学びを得ることができました。また、他大学の方と意見交換ができてよかったです。

などの感想が寄せられました。

今回の研修に参加された大学等の担当者の方々が、ここで得られた知見やネットワークを活用して、各大学の女性活躍の促進に取り組まれることを期待します。

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